2019年5月18日土曜日

北方四島のビザなし交流に参加した衆議院議員の発言について

2019年5月の国後島へのビザなし交流に参加した衆議院議員の丸山穂高議員が、元島民の訪問団団長に対して、「団長は戦争でこの島を取り返すことは賛成ですか、反対ですか?」と質問をしました。
「(戦争は)反対です」「戦争なんて言葉は使いたくない」と応じる団長に、なおも執拗に「戦争をしないとどうしようもなくないですか?」等と迫った様子が報道されました。
丸山議員は当時、相当に酒を飲んでいたとしていますが、ビザなし交流に参加していた記者たちが訪問団団長に取材している最中にわざわざ割り込んで、このような質問発言をおこなったとされています。

旧ソ連兵に武力で故郷を奪われ命からがら逃げてきた、あるいは強制的に島から追い出され想像を絶する厳しい環境におかれた元島民に対して「戦争」という言葉をぶつける。
戦後の領土返還運動のなかで、日ロの相互の信頼関係と四島住民と日本国民が交流しながら、平和的友好な関係の中で領土問題の解決に寄与することを目的としたビザなし交流に参加しながら、それを全て台無しにするかような発言をする。
そもそも国会議員として憲法9条1項に違反する、憲法99条に違反する、国連憲章に違反する・・・これらは、先の大戦を痛恨の教訓として恒久平和を世界に誓った日本が、戦後74年にわたって築き上げてきた国際的な信頼を損なうものです。

全国的なニュースとなり非難の声が元島民をはじめ多くの国民から上がっていますが、なおも丸山議員は「言論の自由」だと自身を擁護しています。
しかし丸山議員は、国会議員の沖北委員として衆議院から公務で派遣されている最中の発言であり、これらの言動は国民の代表たる国会議員としての資質を著しく欠いています

2019年5月18日(土) 釧路新聞

2019年5月8日水曜日

2019年5月3日 ねむろ「九条の会」憲法記念日のつどい

2019年5月3日

日本国憲法の施行から72周年となる日に、今年も「憲法記念日のつどい」を根室市総合文化会館で開催しました。
10連休の最中でしたが、市民ら40名の方々にご参加いただきました。ありがとうございます。

ねむろ「九条の会」代表世話人の細川憲了は、安保法制違憲道東訴訟の会の原告として参加しています。( HPのリンク https://doutousosyo.jimdo.com/ )
そして今年の2月4日に釧路地方裁判所で行われた第6回口頭弁論で意見陳述を行いました。「つどい」の第1部ではその内容について、あらためて市民の皆さんに報告しました。

また、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動根室実行委員会に参加する政党や労働組合や市民団体等から、「安部9条改憲NO! 憲法を生かす全国統一署名」(3000万人署名)の取り組みや憲法改正を許さない決意を表明しました。その後、「憲法記念日のつどい」としてのアピール文を採択しました。

第2部では、コスタリカの平和憲法と国づくりを学ぶ動画をインターネットで視聴しました。元朝日新聞記者でNGO「コスタリカ平和の会」共同代表の伊藤千尋氏が、ドキュメンタリー映画「コスタリカの奇跡」についての感想や自身の駐在時の体験などを語ったインタビュー動画です。