2022年9月18日日曜日

『安倍元首相「国葬」反対 改憲発議と大軍拡やめろ 根室アピール行動』おこないました

2022年9月18日

超大型の台風が沖縄・九州を直撃し根室も大変強い風が吹く中、
9月27日に開催が予定されている故安倍晋三元首相の「国葬儀」実施に反対する街頭アピール行動を根室市役所前で実施しました
ねむろ「九条の会」をふくめ、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動根室実行委員会に参加する各団体の方々など17名が参加しました(8団体の参加)
開会と閉会あいさつをふくめて6団体がマイクを手に、沿道を通る車などに、「国葬」の問題点や憲法を守り活かす政治の実現を訴えかけました

車で通った方が止まって窓から、「こういう宣伝やってるとは知らなかった。もっと税金を大事なことに使ってほしい」と話してくださいました




開会あいさつ(ねむろ「九条の会」代表世話人 細川憲了)

いま私たちは憲法で保障された民主主義の日本になっていると思いますか?
安倍政権の時代から繰り返し憲法を曲解し蹂躙してきた。その流れが今回の安部元首相の「国葬」という憲法をゆがめた行為が行われようとしています。
6割近くの国民が国葬に疑義を持ち、反対を表明しています。住民の反対が多いことを押し切って国葬を実施することは、民主主義国家がとるべきことではないと思います。安倍元首相が作り上げた「形」を岸田首相も継承し、自らの権力の保持のために国葬という手段を弄したと考えています。
国葬に値するかどうか国会で厳しく審議・論議された上で可否を判断しなければ、民主主義の国家の形態を成さないと思います。内閣府(設置法)の所掌事務として「国葬儀」という怪しげな名前をつけて、自らの権力の浮上を図っているとしか国民の目には映らない。
安倍元首相が「国葬」に値するかどうか、私は大変な疑義をもっています。総理大臣は国家を代表するわけではなく、「行政」を代表する人です。国会を無視して内閣だけで国葬を実施することは民主主義が危険に晒される未来を感じている。

私は昭和一桁生まれで、軍国主義が暴走して国を滅ぼすことになっていく過程で、当時の治安維持法に始まる様々な暴走の様を、今もまた見る思いで身を震わせています。国民のみなさんは、今起こっている問題を正しく、冷静に見ていただきたい。
憲法を守って77年間一つの銃弾を打つことも無く、一人の命も奪くことなく平和に徹してきた日本が、この安部元首相の時代から憲法を曲げるという手法で、集団的自衛権など閣議決定し、戦争のできる国にするために安全保障関係の法律を強行採決させました。日本の行く先を変えようとしているこの流れを、岸田総理は受け続いているように見えます。国葬は単なる葬儀ではありません。その裏に潜んでいる政治的な思惑や政党の意識が存在している。この国葬の反対の国民の意思をもっと強くし、憲法改正を阻止するということに、行動を起こしていただきたい。

安倍元首相は統一教会問題の大本にあるように思います。また、この問題にかかわる多くの国会議員が「私は良く知らなかった」などと子どもでも信じられないような嘘を平然と言っています。そんな政治がまかり通って、いま国葬の問題として反映されているように思います。平和な日本の将来にとって危険な要素になっているように思います。
断固として私たちは国葬を反対し、取り上げている政治の姿勢を改めることを強く訴え、国民のみなさんに憲法を守り、正しい政治が行われることをいっしょに頑張っていきたい。政治の姿勢を正し、民主主義国家のためにいっしょに頑張っていきたいと思います。

2022年9月15日 北海道新聞


2022年9月7日水曜日

安部元首相の「国葬中止を求めます」 根室アピール行動

2022年9月7日

政府は9月27日に安倍晋三氏の国葬を行うことを決定しました。
この法的根拠が無く憲法に反する決定に世論調査でも反対の意見が多く挙がっています。
私たちは全国の運動に連帯し、国葬反対、改憲発議と大軍拡やめろの声を大きく広げます。

日時 2022年9月18日(日)午前10時~(約1時間程度)
場所 根室市役所前(国道沿い)

ぜひ、多くの市民のみなさんのご参加を



2022年8月27日土曜日

「安倍元首相の国葬に反対する声明」を公表しました

2022年8月26日

ねむろ「九条の会」は『安倍元首相の国葬に反対する声明』を公表しました

安倍元首相の国葬に反対する声明

 2022年7月8日安倍晋三元総理大臣が、参議院選挙の街頭演説中に狙撃され死亡した。ねむろ「九条の会」はこのような街頭演説中に銃器によって狙撃し、人の命を奪うことは民主主義を根本的に破壊する許されざる行為として断固抗議する。
 同時に、岸田内閣が9月27日に安倍元首相の「国葬」を決定したことは日本国憲法の思想、信条の自由をはじめとする国民主権、政教分離、法の下での平等などの日本国憲法が定める民主主義に重大な懸念があり、「国葬」に強く反対する。
 今や「国葬」に反対する国民世論は過半数を大きく超えており、法的にも重大な問題のある「国葬」を執り行う閣議決定の意味が根本から問われている。戦前の明治憲法下で天皇の勅令によって行われた国葬は、現憲法の下で失効しており、ましてやその経費を全額国費で支出することは全く法的な根拠が存在しない。
安倍元首相の「政治的評価」は国民の中で大きく分かれており、プーチンロシア大統領との領土交渉によって「島の返還」はいっそう遠のき、さらに異次元の金融緩和策などはウクライナ問題とも相まって国民生活をいっそう苦しいものしている。加えて、森友学園、加計学園、桜を見る会などの国政の私物化、公文書改竄、隠蔽等々の疑惑が全く解明されていない。今回の事件をきっかけに自民党と反社会団体元統一教会の根深い関係がいっそう明らかになったが、その中心にいた人物が安倍元首相であることも日々明らかにされつつある。
 ウクライナ問題で「軍事対軍事」の安保政策、外交政策が岸田内閣の下で進行しつつあり、来年度予算の軍事費は概算要求で6兆円半ばを超えるとの報道もされている。毎年毎年国民の生活に直結する子育て、教育、医療、介護等々の予算を削減しながら、一方で軍事費を増大し続けてきたのは安倍元首相が進めてきた政治であった。
 私たちの住む根室は1945年7月14日と15日、米軍機の空襲により町の7割8割を焼き尽くされ、400名を超える尊い人命が犠牲になったまちである。このことから、二度と戦争を起こさない決意でねむろ「九条の会」は結成された。安倍元首相は圧倒的国民の戦争反対の世論に挑戦し「戦争法」を強行、「憲法9条改悪」を推進しようとしてきた中心人物であり、「国葬」は日本国憲法の「憲法三原則」と全く相容れることのできないものである。
 ねむろ「九条の会」は戦争放棄という人類の理想を高々と掲げる日本国憲法の理念を受け継ぎ憲法九条を守り、その精神を活かした社会の実現のため安倍元首相の「国葬」に断固反対の意思をここに表明する。

2022年8月26日  ねむろ「九条の会」代表世話人 細川 憲了

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2022年8月27日 北海道新聞

2022年8月27日 釧路新聞(根室版)


2022年7月16日土曜日

根室空襲犠牲者 追悼のつどい

2022年7月15日(金)

根室空襲から76年の7月15日、鳴海公園にある「平和祈念の碑」の前で、根室空襲犠牲者追悼のつどいが開かれ、約20人が参加しました。
犠牲者の冥福を祈り、平和への思いを誓いました。


開会の言葉で、根室空襲研究会の近藤敬幸事務局長(ねむろ「九条の会」副代表)は、「コロナの状況もあるが、平和を大事にするため、戦争で亡くなった方々の犠牲の実態を広く後世に残すためにつどいを開催した」と述べました。また根室空襲の概要に触れながら、その時に沈没した東裕丸に乗船していた兵士等の遺体が春国岱に流れ着いたが、軍側は兵士の遺体の腕のみを切断して火葬し、残った遺体を海岸にそのまま埋めたこと。その後40年ちかく地元民が慰霊してきたが、根室市や空襲研究会も関わって、現地調査を行い、遺体の改葬を行った時の状況について説明していました。
また沈没時に一緒に亡くなった軍属の方々については、軍から地元で引きと取ってほしいと言われ、地元の墓地に埋葬されていますが、「国に尽くしてきたのに、軍人と軍属で何が違うのか」と当時の地元の方々は怒りの気持ちを覚えたと言います。

根室空襲研究会の細川憲了会長(ねむろ「九条の会」代表世話人)は、追悼の辞として、「あの根室空襲は無数の爆弾と機銃の嵐で尊い命が奪われた。無差別で非戦闘員を襲う悪魔の所業であり、地獄の出来事だ。犠牲者の数は400人あまりとなっているが、今だに実数は確認されていない。また浦河丸・東裕丸など128隻の徴用船が遺体を抱えたまま沈んでいるが、軍の機密として未だに不明のままであり、鎮魂の機会すらない」と指摘。
その後の根室空襲研究会の調査活動を振り返りながら「調査を進めるほど、戦争の残虐さ、悲惨さ、狂気、非人間性、長い深い悲しみを知ることになった」として、
「あなた方の尊い犠牲を忘れることなく、遺族の方々の長い苦しみを忘れることなく、根室空襲を伝え続け、戦争の無い、戦争のしない日本、平和の日本を作ることがもっとも大切なこと」
またいま日本で戦争のできる道が開かれようとしていることを断固として阻止しなければならないとして、そのために「根室空襲の実態を通して、戦争の非常、無残を知り、武力では人々の平和は実現しないことを語り伝えなければならない」と述べました

閉会の言葉で、ねむろ「九条の会」の安達正敏世話人は、「根室空襲で犠牲者が出されたことをしっかりと受け止め、今後の平和な国づくり、平和なまちづくり、本当に人の命が大事にされる日々の暮らしが一人一人が大事にされるような世の中にしていけるよう、思想信条を超えて、みなさんと力をあわせて頑張っていきたい」と述べました


2022年7月16日 北海道新聞

2022年7月16日 釧路新聞


2022年7月12日火曜日

根室空襲犠牲者追悼のつどい 2022年

今年も根室空襲犠牲者の「追悼のつどい」が、根室空襲研究会とねむろ「九条の会」の共催で行われます

1945年7月14日・15日
根室市は米軍機の空襲により、400名を超える方々が犠牲となり、市街地の7割が焼失しました
根室空襲から今年は77年目を迎えます
このような悲劇を、戦争を二度と起こさないために、しっかりと後世に語り継いでいかなければなりません
戦争の犠牲となられた方々によってある、いまの平和を考え、戦争を考えます

日時 2022年7月15日(水)  午前11時~
場所 根室市鳴海公園 平和祈念の碑 前




2022年5月3日火曜日

「改憲発議を許さない! 守ろう 平和といのちとくらし 2022 憲法ねむろ集会」を開催しました

2022年5月3日

1947年の日本国憲法施行から75回目となる憲法記念日に、ねむろ「九条の会」と戦争させない・9条壊すな!総がかり行動根室実行委員会の共催による街頭アピール行動を行い、実行委員会に加盟する団体と個人など約25名が参加しました
ロシアのウクライナ侵略で緊迫した世界情勢が続く中、国内では改憲や核共有などの声などもきかれます
しかし、そうした今こそ憲法を守り活かそうと、根室市役所前の街頭から通行する車や市民らに訴えました

冒頭の開会あいさつで、ねむろ「九条の会」副代表の近藤敬幸さんが、ウクライナ問題に重ねて、日本が引き起こした過去の戦争のなかで数多くの悲惨な犠牲があった実態を振り返りながら、
「多くの犠牲と引き換えに手にした日本国憲法を壊し、轍を踏むようなことがあってはならない。平和こそ全ての根幹にあることを理解する人々の層をより厚くするため私たちのさらなる行動が必要だ。今日のお話を一つでも持ち帰って地域の中で話しながら、平和の大切さを訴えてほしい」と呼びかけました。

戦争させない・9条壊すな!総がかり行動根室実行委員会に参加する7団体で参加する5名の方ががリレートークとしてマイクを持ち、ウクライナ侵略を続ける「ロシアは直ちに撤退せよ」という声を上げ、改憲の策動を許さないこと、またいまの日本が直面している様々な社会的な課題を指摘して、そのために憲法の重要性について次々と訴えました
その中で、全北海道退職教員の会根室支部の手繰満さんは「安部元首相などは核共有を主張しているが、唯一の戦争被爆国の日本が今やるべきことは、人間を疑心暗鬼にさせる核抑止論を克服し、核兵器禁止条約に参加し、核兵器の無い世界をつくるための懸け橋になることだ。憲法前文に掲げる精神を実践で世界に示すべき」と訴えました

また集会アピールとして「私たちは憲法を全面的に生かす政治の実現のために、共に力を合わせて頑張りぬくことをここに決意する」という宣言を確認しました。

最後に、根室高齢者退職者団体連合会から参加された佐藤巧さん(ねむろ「9条の会」世話人)が、
「戦争は悪であり、人殺しだ。いつも犠牲になるのは子どもを含めて民間人だ。国内の敵基地攻撃能力の保有を求める意見や防衛予算の倍増を求める動きを大変憂慮している。平和をまもるために、生活を守ることを掲げて参議院選挙をたたかう。これは命、自由、幸福追求や生存権など憲法が定める権利をまもるたたかいでもある」
と閉会あいさつをおこないました

改憲発議許さない! 守ろう 平和といのちとくらし 2022憲法ねむろ集会 アピール

 224日のロシアによるウクライナ侵略から2か月以上が経過しました。今なおウクライナ国民の平穏な生活が破壊され続け、多くの尊い命が犠牲となっています。この国連憲章と国際法に明確に反する暴挙に対し、「ロシアは直ちに撤退せよ」「国連憲章を守れ」の国際世論でロシアのプーチン大統領を包囲し、そのために平和憲法を掲げる日本政府が積極的な役割を果たすことを強く求めます。

根室はアメリカ軍の空襲により400名以上の方が亡くなり、旧ソ連軍の侵攻によって元島民の方々は故郷を奪われました。そして今、ロシアによるウクライナ侵略のために北方墓参や四島交流の見通しが立たず、対ロ漁業をはじめ地域経済への影響もまた図り知れません。こうした苦難を抱え続けてきた地域であるからこそ、私たちは日本と世界が平和であり続けることの重要性を痛切に感じてきました。

一方、国内ではウクライナ侵略という世界的危機に便乗し、「戦争する国」づくりへの加速化を目論む動きが急を告げています。岸田文雄首相は、3月の自民党大会で自衛隊を憲法9条に明記する改憲は「今こそ取り組まなければならない課題だ」と明言しました。

さらに自民党の安全保障調査会が、新たな「国家安全保障戦略」などの策定に向けた提言をまとめ、「敵基地攻撃能力」を「反撃能力」と言葉だけをすげ替え、攻撃対象をミサイル基地だけでなく「指揮統制機能」などにも拡大する能力の保有を求めています。また5年以内に防衛予算を対GDP比2%、10兆円規模に倍増させることも求めています。これまでの政府の憲法解釈を覆して「専守防衛」を大転換させ、軍事対軍事の危険な道に日本を引き込むものです。

日本を軍事大国化して海外での戦争に道を開くことは、東アジアの緊張をいっそう高めるものです。日本は憲法9条に戦争放棄と戦力不保持を明記し、国際紛争は平和的手段で解決し、世界に貢献する決意を表明している国です。軍事対決の危険な悪循環をつくるのではなく、話し合いによって問題の解決策を導く外交努力の積み重ねこそ重要であり、平和な国際環境をつくり出すことに力を尽くすべきです。

 今年は日本国憲法が1947年に施行されてから75年を迎えます。これまで平和を求める市民等による全国署名をはじめとした運動の力で、改憲の国会発議を押しとどめてきました。日本を「戦争する国」に逆戻りさせる策動へ反対の声をさらに大きく広げましょう。

憲法を輝かせる道を歩むのか、憲法破壊の道を許すのか。いま日本は大きな岐路にあり、7月の参院選はまさにそのことが問われる選挙です。改憲勢力3分の2以上の議席獲得を許さず、少数に追い込むこと。私たちは憲法を全面的に生かす政治の実現のために、共に力を合わせて頑張りぬくことをここに決意するものです。

202253

ねむろ「9条の会」

戦争させない・9条壊すな! 総がかり行動根室実行委員会


2022年4月20日水曜日

2022年5月3日 5・3憲法記念日の街頭アピール行動をおこないます

 ねむろ「九条の会」と戦争させない・9条壊すな!総がかり行動根室実行委員会は、憲法記念日の街頭宣伝活動をおこないます
ぜひ多くの方のご参加を!

日時 2022年5月3日(火)10時~
場所 根室市役所の前



2022年2月27日日曜日

「ロシアは直ちにウクライナ侵略やめよ」緊急集会を行いました

2022年2月27日

戦争させない・9条壊すな!総がかり行動根室実行委員会は、ロシア軍のウクライナ侵略に対して、抗議をおこなう緊急の街頭宣伝活動を行いました。緊急の呼びかけでしたが15名が参加し、「ロシアは直ちにウクライナ侵略やめよ」などのプラカードを手に沿道に立ち、平和を呼びかけました
私たちが暮らす根室は、ロシアとの関係では領土問題を抱えた地域であり、ロシアが国際紛争にあたって武力行使をおこなうようでは、領土の解決は永久に解決しません

あいさつにたったねむろ「九条の会」の細川憲了代表は、
「仏教は命を何よりも大切にしている宗教団体。ロシアが一方的に戦争をしかけた。ロシアがウクライナの国民に人殺しを行っている。このような行為を許してはならない。
このようなときだからこそ、これまで日本国憲法がいかに平和に寄与してきたのかを痛感する。どんな理由があろうとも戦争行為をおこなうことはあってはならない」
と訴えました
2022年2月28日(月)北海道新聞