2016年4月17日日曜日

ねむろ「九条の会」結成10周年記念事業と戦争法廃止・憲法9条まもる活動募金のお願い

 ノーベル賞作家の大江健三郎氏など9氏が呼びかけた憲法9条をまもり発展させる運動体である「九条の会」が2004年に結成され、その2年後の2006年にねむろ「九条の会」が発足して、今年で10周年を迎えることとなりました。
 この間、日本国憲法改悪への策動が危険な情勢となっている中で、ねむろ「九条の会」は毎年5月3日の憲法記念日には、日本国憲法を取り巻くその時々のテーマに沿った集会や講演会などの事業に取り組み、7月14・15日の根室空襲の日、8月15日の終戦記念日等には、戦争の悲惨さと根室空襲を風化せないための「語り伝える活動」など、この10年間弛まずその歩みを刻んできました。
 こうした運動は日本全国津々浦々に広がり、現在全国の「九条の会」は7,000をはるかに超えるものとなっています。
 
 憲法をまもる運動が大きく発展する一方で、戦後70年が経過した今日、憲法を改悪しようとする政治勢力もかつてない規模で台頭しています。
 第2次安倍政権が誕生すると秘密保護法を成立させ、集団的自衛権行使の閣議決定を行い、さらには2015年9月に国民の圧倒的多数の声を無視し、安保法制(=戦争法案)を強行採決しました。
 憲法をめぐるこうした重大な情勢の下、2015年「戦争するな・憲法9条まもれ」の平和運動が大きなうねりとなって発展しました。これまで平和運動にあまり関心のなかった若者たち、ママさんたちや学者の皆さんが声を出しはじめ、平和を求める行動と連帯が全国各地へ燎原の火のごとく広がりました。
 この根室においても、ねむろ「九条の会」が呼びかけた「戦争させない・9条壊すな! 総がかり行動根室実行委員会」に労働組合・市民団体の23団体と日本共産党・社民党の2政党が参加し、個人賛同者では160人を超える人々が結集しました。
 学習会、講演会、抗議デモと集会、街頭宣伝など多彩な運動を展開してきました。
 この運動は戦争法を廃止させる活動へと継続され、現在も全国2000万署名などの取り組みが積極的に行われています。
 
 安倍首相は国会内外で憲法9条の意義を正面から否定する「押しつけ憲法論」発言、有事における国民の権利を抑圧する「緊急事態条項」創設を公言しています。
 いま日本国憲法が重大な岐路に立たされている下で、「憲法9条をまもる、戦争させない!」運動は、国民的な大きな課題となっています。
 ねむろ「九条の会」が果たすべき役割もその重要さを増しており、その活動を支える市民のみなさんの物心両面にわたるご支援がますます必要です。
 とりわけ、ねむろ「九条の会」への活動募金へのご協力を心からお願いするものです。

2016年4月
ねむろ「九条の会」 代表世話人 細川 憲了

0 件のコメント:

コメントを投稿