2024年7月15日
根室空襲から79年目となる今年も、鳴海公園にある「平和祈念の碑」の前で、根室空襲犠牲者追悼のつどいが開かれました
市民ら約30人が参加し、悲惨な空襲による犠牲者の冥福を祈り、平和への思いを誓いました
開会ではじめに根室空襲研究会の桐澤氏は、市街地の8割を焼失し400名にもおよぶ犠牲者を生じた1945年7月14日、15日の根室空襲の概要や被害状況を説明しつつ、「空襲犠牲者を追悼するとともに戦争の悲劇を再び繰り返すことの無いよう、根室空襲を後世に語り継ぎ、恒久平和を誓う」と述べました
また来年の根室空襲80年の節目に資料展などなんらかの事業に取り組むべく検討していると抱負を語りました
来賓として参加した根室市議会の田塚不二男議長は「恒久平和は人類共通の願いであり、美しい自然に囲まれた根室、明るく平和で安全な郷土を後世に引き継ぐことは私達根室市民の責務」とあいさつしました
犠牲者に捧げる追悼の歌として「海ゆかば」を鈴木氏が歌い上げ、続いて『追悼の言葉』を近藤敬幸氏(根室空襲研究会事務局長・ねむろ「九条の会」世話人)が述べました
これまで「根室空襲追悼のつどい」は、会長だった故細川憲了氏の読経、焼香でおこなってきましたが、今年から献花方式で犠牲者の追悼をおこないました
参加者は順次、平和祈念の碑に献花し、犠牲者の冥福を祈りました
閉会あいさつでは、ねむろ「九条の会」共同代表の神忠志氏は「空襲で犠牲になった方々はアメリカ軍の攻撃で亡くなったが、日本の軍国主義が犠牲にした人々だ」とのべ、「日本という国がいまどこを向いては知ろうとしているのか、私達一人ひとりが考えていくことが『恒久平和』に応える真の道だ」と参加者に呼びかけました。