2018年9月5日水曜日

根室市の総合防災訓練に自衛隊の装甲車が参加することに対して抗議

2018年8月30日

ねむろ「九条の会」は根室市に対して以下の通り申し入れを行いました

防災訓練の名を借りた「有事を想定した『軍事訓練』」の日常化に抗議する
2018年8月30日
ねむろ「九条の会」代表世話人 細川 憲了
 本日実施される根室市の防災訓練に、陸上自衛隊第五旅団(帯広駐屯地)の装甲車が参加することとされている。当初の計画によれば、根室西高等学校から高校生を装甲車に同乗させ、花咲港に向かう予定があり「西浜新団町会」ではその時間帯の通行等への注意喚起文書(回覧板)が配布された。結果的には高校生の装甲車への乗車は中止された。
 しかし、いま安倍政権のもとで「戦争法」の具体化、日常化が進行している。道内でも、千歳から苫小牧市までの「戦車」が行動を走る、釧路港から矢臼別演習場へ装甲車が国道を通行するなど「有事を想定した軍事訓練」が日常化しつつある。
 本日の防災訓練になぜ機関銃などで武装した装甲車が訓練に必要なのか。先に指摘したように当初計画での装甲車に未成年である高校生を同乗体験させるような実態は、まさに安倍政権の下で進みつつある「戦争法」の具体化、「有事訓練」による「戦争」そのものの日常化にほかならない。
 根室市は73年前7月14、15日の「根室空襲」によって400人を上回る人たちが犠牲となった。また「戦争」によって、歯舞・色丹をはじめ国後・択捉などの千島の島々を失い、いまなお元島民をはじめ多くの市民が「塗炭の苦しみ」を味わい続けている。根室市は、常に国際問題=日ロ問題を抱えた地であり、また市地震が「非核平和都市宣言」をしており、日本国憲法の「恒久平和」を日常的に追及するマチであるべきと考える。
 ねむろ「九条の会」は、「有事の軍事訓練」につながり兼ねない武器で武装した装甲車の防災訓練への「利用」に厳しく抗議し、今後装甲車等の訓練への「利用」を中止するよう厳重に申し入れるものである。